レーシックの安全性

レーシックって安心安全なの?

レーシックとは実質層と呼ばれる部分にエキシマレーザーというレーザーを照射して、角膜の屈折率を変えることによって近視や乱視を治す手術を指します。
しかし、その安全性に対して疑問視する声も少なくなく、消費者としては視力は治したいが安全性は保証してほしいというのが本音でしょう。
そこで今回はそんなレーシックが引き起こす合併症についてお話をしたいと思います。

 

稀に起こる合併症

ごく稀に起こる合併症として以下の3点があります。
@フラップがずれる
A近視に戻る
B光がにじむ

 

@については、手術の際に角膜部分のフラップと呼ばれる箇所を切り取るのですが、これが、ずれてしまうことによって引き起こされます。
手術後早期の段階で眼球に衝撃などを受けてしまうとこのような状態になる可能性があるのです。
Aについては、半年から一年程度で手術によって変更した屈折率が元に戻ってしまうことがあります。
Bについては、夜間などに、光がにじむんで見える現象が起こることがあります。
このような現象は一般的に手術直後に多く、半年程度で症状がなくなるケースが多いようです。

 

軽度の合併症

軽度の合併症としては以下の3点があります。
@視界がぼやける
Aドライアイになる
B異物感を感じる

 

@は、特に手術直後に発生するケースが多いのですが、術後に経過日数が長くなるにつれて回復していきます。
Aについては、術後直後には眼球が乾燥しやすくなります。しかし、3ヶ月前後で回復します。
Bについては、こちらも術後直後に眼球に異物感などを感じてしまうことがありますが、こちらは一日程度で回復します。

 

レーシックはメリットも大きいのですが、その後の合併症のリスクもあります。
これらのリスクについては体験した私の感覚的には世間で騒がれている程ありませんがしっかりと医師と相談した上で、手術を受けることが大切です。

レーシックによる合併症

レーシックによる合併症は以下の4つです。
@角膜潰瘍
A感染症
B角膜上皮混濁
C角膜炎
Dケラトエクタジア
Eフラップ形成不全
F眼圧上昇
G網膜剥離

 

 

@の角膜潰瘍では、日常生活において何らかの原因で角膜に傷がついてしまうことにより、最近やカビが増殖して角膜組織が侵されてしまう疾患です。
これを防ぐためには、病院で処方される点眼薬をこまめに指す必要があります。
Aの感染症では、レーシック後のドライアイが引き金となって発症します。
通常は、眼球の表面上には、ブドウ球菌などの最近が存在していますが、涙がそういった細菌の増殖を防ぐ役割を果たしているため、発症することはありません。
しかし、レーシック後のドライアイによって、乾燥してしまうことによって感染症に結びつく可能性があります。
Bの角膜上皮混濁は、サハラ砂漠症候群と呼ばれたり、エピセリウムイングロースと呼ばれたりします。
サハラ砂漠症候群とは、フラップの下に白い混濁が生じて、遠視や乱視を発症します。
また、エピセリウムイングロースとは、角膜周辺が白濁し、フラップあたりに混濁が現れる症状を指します。
これらは、発症する可能性は極めて低い合併症なのですが、一度発症すると、半年以上治らないケースも見られます。
Cの角膜炎とは、ドライアイによって引き起こされる角膜変性症、角膜上皮障害、眼内炎などを指します。
Dのケラトエクタジアは、レーシックの手術によって削ってしまった角膜が薄くなり、眼圧の影響で円錐状に変形してしまう症状です。
これは、円錐角膜という先天性の病気と同様の症状となります。
Eのフラップ形成不全は、マイクロケラトームを用いたレーシックにおいて、発症する場合があります。近年浸透してきている、アイレーシックやイントラレーシックではこのフラップ形成不全は起こりません。
Fの眼圧上昇は、レーシック手術のあとに、ステロイド系の抗炎症剤を点眼剤として利用することで発症するケースがあります。
眼圧上昇の症状が見られた場合には、ステロイド系の抗炎症剤の使用を中止する必要があります。
Gの網膜剥離は、フェムトセカンドレーザーやマイクロケラトームのアタッチメントの際に、眼球を吸引する際に起こるケースがあります。

 

レーシックを受ける際には、事前に合併症についての十分な知識を身に付けておくことが大切です。
万一自分の身に合併症が発症した場合に、すみやかにクリニックに相談にいかなければならないのですが、こういった合併症の知識がないと、それがどれほど深刻なものなのかの認識ができず、症状を放置してしまう危険性があるからです。
みなさんも合併症についての知識をしっかりと身に付けて、これらの対策を怠らないようにしましょう。

 

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